こんにちは!院長です^^
今回のテーマは【動物病院を受診するときの注意点7選】です。
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獣医師が思う飼い主様が気を付けるべき点
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動物病院を受診する際のマナー
これらすべてを守っている飼い主は間違いなく動物病院から一目置かれる存在になれます。
ネコちゃんは洗濯ネットに入れる
ネコちゃんは診察台から飛び降りて行ったり、恐怖心からパニックになって診察室内外へ脱走する場合があります。
パニック状態になったネコちゃんは飼い主に対しても噛みついてきたり引っ搔いてきたりもしますので非常に危険なのです。
ネコちゃんの脱走やパニックの防止目的で、洗濯ネットに入った状態で来院するのはとても効果がありますので参考にしてみてください。
ワクチン接種は可能な限り午前中にする
ワンちゃん、ネコちゃんのワクチン接種をするために動物病院を受診することがあると思いますが、可能な限り『午前中』もしくは『午後の診察の早い時間帯』をお勧めします。
これはワクチン接種によって稀に副反応を起こすことがあり、診療終了間際だと夜間に副反応を起こす危険性があるからです。
ワクチン副反応は以下のような症状が一般的です。
- アナフィラキシーショック
- 顔面の腫れ
- 嘔吐・下痢
- じんましんの様な赤み
①のアナフィラキシーショックは接種直後に起こりますが、②~④は接種4時間以降から起こることが多いので帰宅後しばらくして症状に気づくことになります。
午前中に接種していれば午後の診察を受けることができますのでなるべく午前中の接種を勧めます。
症状の詳細が分かる人が連れて行く
ワンちゃん、ネコちゃんの状況がよく分かっていない方が代理で連れて来られ、問診をしても「ちょっと分からないです。。」みたいなことがたまにあります。
獣医師は飼い主様から色々と情報を聞き出して病気を推測しますので、その情報が得られない場合は病気の発見が出来なかったり情報収集の為に無駄な検査費用が掛かってしまう場合があります。
飼い主様にとってはほぼメリットがありませんので、普段の様子をよく知っている方が連れて行くようにしてください。
治療中の病気があれば経過や内服薬などが分かるようにする
引っ越しなどで新しい動物病院に行く場合に、今までの経過や内服中のお薬などが分かると治療がスムーズにいく場合が多いです。
今までもらってたお薬が欲しいけど名前が分からないみたいなのは獣医師からすると非常に困ります。多分これみたいな処方はできませんからね。
今まで通っていた動物病院で改善がないので新しい動物病院に行くという場合も、どんな薬をどのように内服していたか分からないと全く同じことを繰り返される場合だってあります。
明細書やお薬そのものを持参して受診することを勧めます。
他のワンちゃん、ネコちゃんに不用意に触らない
動物病院を受診しているワンちゃん、ネコちゃんは何かしら病気を抱えていることが多いので、不用意に触ると自身のペットに感染症や寄生虫をうつしてしまう可能性があります。
多くのワンちゃん、ネコちゃんは動物病院のことを怖がっておりますので噛まれたりすることもあるかもしれません。
他の方に迷惑がかかる場合もありますので、もしも触る場合は必ず相手の飼い主様に確認を取ってからにしましょう。
キャッシュレス決済できない場合がある
多くの動物病院でクレジットカード等のキャッシュレス決済が使えますが、現金支払いのみの動物病院が2~3割程度あると言われています。
また、狂犬病ワクチン接種は基本的に現金支払いのみという獣医療独自のルールも存在します。
現金を持ち歩いていない場合は、受付や電話などでキャッシュレス決済が可能か確認したほうが良いでしょう。
健康なうちに何件か動物病院を受診してみる
体調が悪くないと動物病院を受診しないという方も多くいらっしゃると思いますが、若いうちから予防や健康診断を受けるために何件か動物病院を受診しておくことを勧めます。
予め獣医師や動物病院の雰囲気がなんとなく分かっておくと、いざ病気になって通院することになった際に安心して通うことができるからです。
噂を聞きつけて遠方の動物病院を…という気持ちもわかりますが、自宅から近い方が何かあった際に必ず便利ですのでなるべく近所の動物病院で探すようにしてみてください。
最期に
『先生やスタッフさんならうちの凶暴な〇〇ちゃんも手なずけて処置してくれるわよ』みたいな方がたまにいらっしゃいますが、我々は猛獣使いではありませんので必ず洗濯ネットや口輪などで対策をしてから来院してください。
違う意味で一目置かれる飼い主になってしまいますよ。
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