【獣医師が教える】犬の薬の飲ませ方

アドバイス編

こんにちは!院長です^^

今回のテーマは【犬の薬の飲ませ方】です。

この記事で分かること
  • 犬への上手な薬の飲ませ方
  • 犬が薬を飲んでくれないパターン
  • 獣医師が教える投薬ワンポイントアドバイス

動物病院でお薬を処方されたけど、上手に飲ませられない方は多くいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は犬へのお薬の上手飲ませ方と、飲んでくれないパターンを紹介いたします。

上手な薬の飲ませ方

  • 口の奥に向けて指ごと突っ込む

犬の口を大きく開けさせて奥の方にお薬を入れ込んでしまいます。見えている部分より奥に押し込むと嘔吐を誘発するので、見えている部分の一番奥を狙って入れてください。

お薬を入れた後は飲み込むまで口が開かないように手で押さえてください。同時にスポイドで少量の水を飲ませると良いです。

  • 投薬補助トリーツに包む

初めてトリーツを与える場合はワンちゃんが警戒するかもしれませんので、まずはお薬を包まずにおやつとして何度か与えてあげてください。

ワンちゃんが警戒なく食べてくれるようになったらお薬をトリーツに包んで与えてください。

  • 普段食べているウェットフードに包む

普段から缶詰などのウェットフードを与えているのであれば、肉団子サイズに丸めたフードに包むと良いでしょう。

  • シリンジを犬歯と奥歯の間に差し込んで飲ませる

シロップや粉末を水に溶かして与える場合は、動物病院で処方されたシリンジ(注射器)を使用することが多いと思います。

このシリンジをワンちゃんの犬歯の後方に差し込んで数回に分けて注入してください。

投薬に失敗するパターン

  • お薬がよだれなどの水分でふやけて苦みが伝わる

口の奥に何度か入れようと試みたり、ウェットフードに包む際に手間取ったりしているとお薬がふやけてしまいます。

そうするとお薬の苦い粉が広がってワンちゃんが嫌がりますので、乾かしたり新しいお薬に変えるなどの対応をしてあげてください。

  • 以前投薬に失敗したトリーツを使う

何度も投薬に失敗したトリーツはワンちゃんにとっても嫌な思い出として残っています。

新しい種類のトリーツに変えて、まずはお薬を混ぜずに与えると慣れてくれるかもしれません。

  • 投薬の際に飼い主が憂鬱な気分になっている

ワンちゃんは飼い主様のことをよく見ていますので、緊張や不安などは全て伝播してしまいます。

ご褒美をあげるくらいの感覚で取り組むと自然と投薬の成功率が上がります。

最後に

投薬にどうしても困っている場合は担当の獣医師に相談してみましょう。

代わりのお薬や注射薬などを提案してくれるかもしれませんので、投薬ストレスが減る可能性があります。

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