【獣医師が教える】猫のおすすめのトイレ

こんにちは！院長です＾＾

今回のテーマは【猫のおすすめのトイレ】です。

この記事で分かること

猫にとって最高のトイレがどんなものなのか見ていきましょう。

なぜおすすめのトイレについて説明するのか

猫がトイレを気に入っていないとトイレ以外で粗相をしたり、トイレを我慢したりするようになるからです。

粗相はもちろん困るのですが、トイレを我慢するようになると尿石症や特発性膀胱炎のような病気になってしまう可能性があります。

猫ちゃんが喜ぶようなトイレを整えてあげることは、ストレス軽減や病気予防に非常に有用なことなのです。

何気なく安いからとか手入れが簡単だからといった理由で猫のトイレを選んでいらっしゃると思いますが、今回は猫にとってどんなトイレが好ましいのか見ていきましょう。

猫はとにかく広いトイレが大好きです。

箱型のトイレやドーム型のトイレなど様々な種類のトイレがありますが、とにかく床面積の広いトイレを選んであげましょう。

身体がすっぽり入らないような小さめのトイレでは猫ちゃんは喜んで排泄してくれません。

↓広いトイレの例

猫は排泄の前と後に必ず地面の砂を手でかきます。砂の量が少なく地面のプラスチック部分などがすぐに見えてしまうのはあまり良いトイレとは言えません。

砂の量がやや少ない場合は、多少かいても床が見えないくらいにたっぷりと砂を敷いてあげてください。

猫は粒の大きな猫砂よりも粒の小さな猫砂をより好みます。

木のチップやおから、紙などいろいろな材質がある中で「鉱物系」の砂が最も猫の好みに合います。

砂浜や公園などに撒いてある砂みたいに細かい砂が理想的です。

↓鉱物系の猫砂の例

うんちがちょっとついてたり、数カ月間トイレを洗っていなかったりしていると猫ちゃんは嫌がります。

猫はきれい好きな動物ですので、家族用トイレのように清潔感を保ってあげてください。

1～2カ月に一度は砂を全て入れ替えてトイレを丸洗いしてあげると良いでしょう。

最も想像しやすい猫の理想的なトイレは「公園の砂場」みたいなトイレです。

とても広くて、砂が大量に敷いてあって、細かい砂が使用されていれば非常に良いトイレです。

飼っている猫ちゃんが排泄の際に砂をかかずにすぐ立ち去る場合はそのトイレを気に入っていません。

身体の一部がトイレの外へはみ出していたり、深く立ち入らずに排泄している場合はトイレを気に入っていません。

トイレの使用回数が少なく、一度に大量の排泄をしている場合はトイレを気に入っていません。

排泄前後に砂をかかずに空中をかきかきしている場合はトイレを気に入っていません。

上記の通りトイレを気に入っていないと排尿回数が減ってしまい、尿を長時間我慢してため込んでしまいます。

そうすると「尿路結石」や「特発性膀胱炎」の発生リスクを上昇させてしまいます。

排泄回数が増えると膀胱内の汚れた尿が頻回に出ていきますので、膀胱炎になりにくい状態が保たれます。

我々もきれいなトイレだとついついスマホをいじりながらトイレに行っちゃいますが、公園の汚い公衆便所だとさっさと立ち去りますよね。猫も同じですので排泄したくなるようなトイレにしてあげてください。