【獣医師が教える】犬の毛ヅヤを良くする方法

こんにちは！院長です＾＾

今回のテーマは【犬の毛ヅヤを良くする方法】です。

この記事で分かること

今日からワンちゃんのスキンマスターになりましょう。

犬の毛ヅヤを良くする方法

結論は【良質で栄養豊富な食事を与えること】です。

皮膚(表皮と真皮)は体全体を覆っている「臓器」で、小型犬の場合は体重の約20％も占めています。

皮膚では毎日新しい細胞が作られており、約20日で古い皮膚はアカとして剥がれ落ちていきます。

一般的な小型犬の皮膚には約100～150万本の毛が生えており、1日で約0.3mm伸び続けています。（すべての毛を合計すると1日に300～450mも毛が伸びている計算になります。）

これだけ大きな臓器が大量の新しい皮膚や毛を作り続けるには当然大きなエネルギーが必要となります。

実際に犬が摂取するたんぱく質の約30％が皮膚や毛の維持管理に使用されていると言われています。

これらのことを踏まえると、犬の栄養状態良くなると毛ヅヤが良くなることがなんとなくわかると思います。

シャンプーやブラッシングなどでもある程度の毛ヅヤ改善はできますが、一番パフォーマンスが高いのは食事を改善させることです。

※総合栄養食とは、毎日の主要な食事として給与することを目的とし、該当ペットフードおよび水のみで指定された成長段階における健康を維持できるような栄養的バランスの取れたものであって、ペットフードの表示に関する公正競争規約施行規則に定める栄養成分等に関する運用基準を常に満たすものをいう。

簡単にまとめると、水と総合栄養食のフードだけで健康に過ごすことができるものということです。

どんなに高価なフードでも、どんなに有名なフードでも食べてくれないと話になりません。

食いつきが悪いと結果的に他のフードへの変更や好物の添加をしなければならなくなります。

獣医師として日々診療をしていると、

👨「うちの犬は大きくて良い形のうんちが毎日たくさん出るんで健康面はバッチリです」

みたいなことをおっしゃる飼い主様が時々いますがこれは大きな間違いです。

うんちがたくさん出るということは、上手に消化吸収が出来ずに垂れ流しているということです。

実際に動物病院で扱うスキンケアシリーズのフードを犬に与えてみるとうんちの量がめちゃくちゃ減ります。

結論から言うと「手作りフード」で毛ヅヤ改善を目指そうとするのはお勧めできません。

とあるドックフードメーカーが書籍やインターネットで紹介されている200種類のレシピの栄養成分を分析したところ、犬に必要な栄養を満たしていたのはたったの9レシピだけでした。

つまり一般人が調べて知ることのできる犬の手作りフードレシピの約95％は栄養成分的に問題があるということです。

こういった理由から手作りフードでは犬に必要な栄養成分が欠けてしまう可能性が高いので、毛ヅヤの改善はあまり期待できないと思われます。

EPA・DHAなどの脂肪酸を豊富に含んでおり、皮膚のコンディションを整えてくれます。

超高消化性小麦タンパクが使用されており、消化率も非常に高いフードになっています。

EPA・DHAなど91種類の脂肪酸を含んでおり、皮膚のコンディションを整えてくれます。

背中に滴下して使用するタイプのサプリメントで、必須脂肪酸を豊富に含んでおり皮膚のコンディションを整えてくれます。

食事ではありませんが、上記のようなフードへの切り替えが困難な場合の選択肢となります。