こんにちは!院長です^^
今回のテーマは【ペットの最期をどう迎える?】です。
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ペットとのお別れの前にしてあげられること
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ペットが亡くなった時にすること
ペットとのお別れは必ずやってきますので向き合い方を考えましょう。
最期を迎えつつあるペットはどんな様子か
- 寝たきりになってしまう
かなり高齢になると立つことが難しくなり寝たきりになることもしばしばあります。
自力で水を飲みに行ったり食事皿に向かうことができない場合は介護が必要になるでしょう。
時々寝返りを打たせたり、柔らかい介護マットを敷いてあげないと床ずれができますので注意してください。
写真は犬用の介護マット
- 食欲がだんだんと低下してくる
健康状態に問題がないペットでもなんらかの病気を患っているペットでも、死期が近づいてくると食欲がすこしずつ低下していきます。
- 食欲がおちて体重がすこしずつ減っていく
- 筋力が低下して立てなくなり寝たきりになる
- 食事を口の中に入れてあげてもほとんど食べられない
こんな感じで弱って最期を迎えていきます。
寝たきりだけど食欲があるのであれば、体重が減らない間は大丈夫と思って良いと思います。
- 認知機能が低下してくる
ペットも目が見えにくくなったり、耳が聞こえにくくなったりします。
人間の認知症と同じような意味のない徘徊行動、吠え行動も出てくる場合があります。
認知機能の低下に「アンチノール」や「メイベットDC」などのサプリに含まれている『EPA・DHA』が良い効果を示すことがありますので、獣医師に相談してみると良いでしょう。
最期が近いペットに対して飼い主の方がしてあげられること
- 愛情をもって接してあげる
普段からそうしている方が多数でしょうが、一緒に過ごせる時間が少なくなっている場合はとにかく愛情をもって接してあげてください。
ペットたちにも感情は存在しますし、飼い主からの愛情は間違いなく伝わっています。
過ごしなれたおうちで穏やかな時間が過ごせるように努めてあげてください。
- 食事や排泄の介護をする
筋力が低下してくると自力で食事したり排泄したりできなくなります。
スプーンで食事を口元まで運んであげたり、排泄時に身体を支えてあげたりすると良いでしょう。
- 治療中の病気があるなら続けてあげる
これまで治療の為に通院されている場合は、最後まで治療を続けてあげてください。
ペットたちは飼い主の方が治療の為に病院まで通ってくれたことを感謝してくれると思います。
薬を飲ませたり苦しい治療を受けさせることに抵抗がある方もいらっしゃると思いますのが、苦痛を緩和させる治療があるかもしれませんので動物病院に相談してみてください。
ペットが亡くなった際にどうすべきか
- お別れの時間を設ける
ペットが亡くなったからといってすぐに埋葬する必要はありません。
最後に会っておきたい遠方の人がいたり、最後にすこしだけ自宅でゆっくり一緒に過ごしたい場合もあると思いますのでお別れの時間を作ってあげると良いでしょう。
夏はドライアイスやエアコンなどでしっかり冷やしておくことで数日はお別れの時間が設けられます。冬は気温が上がらなければ1週間程度状態を保てることもあります。
- 供養する方法を考える
一軒家で庭がある場合は土葬してあげるのも良いですが、最近は火葬するケースが一般的です。
火葬の場合は各自治体の火葬場か、ペット葬儀会社に依頼するかのどちらかになります。
合同火葬、個別火葬、お骨の返還、霊苑への納骨などさまざまな希望があると思いますのでそれぞれの葬儀会社で相談していただくと良いでしょう。
悔いのない最期を
獣医師として日々診療業務をしていると、後悔のない最期を迎えられた飼い主の方々は皆共通して『あれをやってあげたらよかったな』がほとんどありません。
亡くなったことを報告に来て下さる飼い主の方は途中泣いてしまわれることもしばしばありますが、皆さん『穏やかに最期が迎えられて良かった』と仰います。
ご家族の皆さんが納得のいく最期が迎えられるようにいろいろ準備してみてください。
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