【獣医師が教える】仔犬の飼い方

アドバイス編

こんにちは!院長です^^

今回のテーマは【仔犬の飼い方】です。

この記事で分かること
  • 仔犬を飼い始めた際にすること
  • 動物病院にいつ行けばよいか

仔犬を迎え入れる際の参考にしてみてください。

仔犬を飼う前に

犬を飼うということはそのワンちゃんの命に責任を持つということでもあります。

  1. 約15年間ずっとワンちゃんの面倒を見続けることができるか
  2. 犬を1頭飼うのに生涯で約250万円~300万円かかるが負担にならないか
  3. 犬アレルギーや転居など飼えなくなるリスクがないか

思い付きで飼い始めると犬も飼い主も不幸になりますので、飼う前にきちんと情報を集めて決めましょう。

仔犬を迎え入れるときに準備するもの

  • フードやお水を入れる食器
  • 首輪やハーネス、リードなどの散歩グッズ
  • ケージやサークル
  • 犬用のトイレ
  • クレート(ワンちゃんを入れて運ぶ箱のようなもの)
  • ドックフード
  • おもちゃ

おおよそこれくらいは最低必要になるのではないかと思います。(2~3万円程度で揃います)

個人的におすすめなグッズを数点ご紹介します。

  • 高さのある陶器の食器

よくあるステンレスの食器ではなく少し高さのある陶器の食器を使っています。

犬は食器に高さがある方が食事や水を飲み込みやすく、陶器の食器を好む傾向があると言われています。

  • 首輪と胴輪の同時使用

散歩のときに首輪が抜けたり胴輪が外れたりすることがたまにあります。

もしもふたつ装着しておけば万が一どちらかが外れても脱走することはないでしょう。

仔犬へのフードの与え方

  • 仔犬には必ず仔犬用のドックフードを選んで与えてください。

 当院で主に扱っている仔犬用ドックフード

仔犬用ドックフードは仔犬が食べやすい大きさになっていたり、栄養が他のフードより豊富になっていることが特徴になっています。

 左から仔犬用 小型犬用 大型犬用

  • 生後4か月~5カ月程度まではお湯でふやかして1日3~4回程度に分けて与えてください。

食べやすくする』『低血糖を防ぐ』『全量を食べきらせる』などの狙いがあるからです。

 たっぷりのお湯で約15分ふやかす

  • 生後5~6か月以降は徐々にふやかしをやめて1日2回の食事に移行する

これくらいの月齢になれば乳歯から永久歯への生え変わりも起こり始めます。

ふやかさなくても食べられるようになるでしょうし、1日2回の食事にしても影響はないでしょう。

散歩の量や回数

ワンちゃんの散歩は1日1~2回程度が目安となります。

仔犬の場合は後述する予防を動物病院で受けてから散歩を始めることを勧めます。

1回あたりの散歩時間のおおよその目安を示しておきますので参考にしてみてください。

  • 小型犬 10~20分
  • 中型犬 15~30分
  • 大型犬 30~60分

特に大型犬は運動量がかなり求められますのでしっかり散歩させてあげましょう。

散歩中にうんちをした場合は持ち帰って処分するのがマナーですので守るようにしましょう。

お散歩バッグにうんちを拾う為のビニール袋や、地面が汚れた際に流す水を準備してください。

動物病院を受診するタイミング

ワンちゃんを迎え入れて1週間程度経過したら、動物病院にて予防接種などの相談をするようにしてみてください。

稀にペットショップからその足で受診される方がいますがそういったのはお勧めしません。

新しい環境(飼い主宅)への変化で体調を崩す場合もありますので、1週間程度は慣らしてあげてから受診してくださいね。

仔犬の患者様に対して筆者は4つの予防をご提案しています。

  • 狂犬病ワクチン

法律により1年に1度必ず接種しなければならないと定められているワクチンです。

91日齢以上の犬は飼い始めて30日以内に各自治体に登録をしなければなりませんので、多くの場合まずは狂犬病ワクチンを打つことになります。

  • 混合ワクチン

任意ではありますが仔犬の場合は3回接種を推奨しております。(成犬は1年に1回)

1回目、2回目、3回目はそれぞれ3~4週間あけて接種するように計画してください。

  • フィラリア ノミ ダニ予防

任意ですが寄生虫からワンちゃんを守るための予防薬を与えることを勧めます。

基本的には1カ月に1度、飼い主が自宅にて予防薬を与えることで予防できます。

フィラリア予防は5~12月、ノミ・ダニ予防は1年中ずっと予防してあげましょう。

 当院で扱っている主な予防薬

  • 避妊・去勢手術

生後6か月~8か月齢頃を目安に避妊・去勢手術を勧めています。

特にメスは1歳未満で避妊手術を受けると大きなメリットを受けることができます。

↓避妊・去勢手術に関しては過去に記事を書いてますので参照してください。

犬猫の避妊去勢は必要?費用はいくらかかる? | 動物病院経営獣医師のつぶやき (veterinarytweet.com)

自宅で過ごす際の注意点

  • 真夏や真冬はエアコンをかけて室温を管理してあげる

熱中症や低体温症を引き起こすリスクがありますので、エアコン代がかかりますが室温を快適な温度に保ってあげてください。

  • 食べてはいけないものを置かない
  1. ぶどう、レーズン
  2. チョコレート
  3. ねぎ類
  4. キシリトールガム

こういったものを誤って食べてしまうと最悪の場合は亡くなってしまいます。

椅子や机に上って盗み食いすることもありますので注意してください。

  • くつろげるスペースを作ってあげる

ワンちゃんも一人でゆっくり休めるスペースが必要です。

リビングのテレビの横のように人の集まるところではなく、部屋の奥の人通りの少ない場所などに犬用のソファなどを用意してあげてください。

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