【獣医師が教える】犬猫の爪切り

アドバイス編

こんにちは!院長です^^

今回のテーマは【犬猫の爪切り】です。

この記事で分かること
  • 犬猫の爪切りの頻度や切る程度の目安
  • 飼い主ご自身で爪切りする際のアドバイス

今回はワンちゃんネコちゃんのお手入れに関する豆知識を身に着けてください。

自身で出来ない場合は動物病院で爪切りを

動物病院で爪切りは普通にやってくれます。

爪切りだけをしに来る飼い主様も毎日おられますので、なにも気にせずお願いして良いと思います。

筆者の動物病院は完全な1次診療施設ですが、1日35件程度の診察のうち5~6件は爪切りをやっています。

獣医師に爪切りを頼むのは気後れされる方もいらっしゃるかもしれませんが、全然問題ありませんので気軽に動物病院に行ってみてはいかがでしょうか。

特に猫はペットサロンで爪切りをしてもらえない場合が多いと思いますので動物病院にお願いすると良いでしょう。

爪切りの料金

動物病院の場合は爪切りだけの来院でも診察料がかかると思いますので、おおよそ1000円程度が相場だと思います。

診察料金がかかりますが爪切りついでに健康相談や身体検査もしてもらえる場合が多いと思いますので、ワンちゃんネコちゃんでなにか気になる点がある場合は動物病院に行くと良いでしょう。

ペットショップやトリミングサロンでは500~1000円程度が相場だと思います。

爪切りの適切な頻度、爪切りをする目安

犬も猫も一般的には1~2カ月に1回程度が適切な爪切りの頻度と言えるでしょう。

犬の場合は歩く際に爪が地面に当たってしまっているのであれば切ってあげる目安です。

 短く整えられた爪

 地面に当たっている爪

猫の場合は爪を露出させてみて爪とぎをしていない、または鋭利にとがっている場合は切ってあげる目安となるでしょう。

 研がれず伸びている爪

 鋭利にとがった爪

爪はどれくらい切れば良いか

爪を切る前後の比較写真でイメージを作ってみてください。

 

白い爪の場合はピンクの部分を切らない長さまで切ってあげると良いでしょう。

 切る前

 切った後

黒い爪はピンクの部分が見えませんので爪が地面に触れない程度を目安として切ると良いです。

また先端ほど乾いた爪ですが、血管や神経に近づくほど水分を含んだ詰めになります。

少しずつ切っていって「カリッ」とした乾いた音が無くなってきたら切るのをやめましょう。(少し慣れていないと最初は分からないと思います)

 切る前

 切った後①

 切った後②

猫の場合はピンクの部分を切らない程度、もしくはとがった部分が無くなる程度に切ります。

 切る前

 切った後

爪切りのおすすめグッズ

爪切りには様々なタイプのグッズがあります。

筆者が主に使用しているのは左から『ギロチン式』『ニッパー式』『シザース式』です。

『ギロチン式』(左)は主に小型~中型犬と猫に対して使用しています。

『ニッパー式』(中央)は主に巻き爪になっている際に使用しています。

『シザース式』(右)は主に大型犬に使用しています。

基本的に最も扱いやすいのは『ギロチン式』だと思いますので、このうちどれかを購入するのであれば『ギロチン式』が良いのではないかと思います。

ただし大型犬の爪の場合は『ギロチン式』ではなかなか切れませんので『ニッパー式』や『シザース式』を使用したほうが切りやすいかもしれません。

深爪して出血した場合の対処

深爪して出血した場合は専用の止血剤(クイックストップ)がありますのでそちら使いましょう。

予めペットショップなどで購入しておくか、なければ動物病院に行って止血してもらってください。

放っておいてもめちゃくちゃ血が出るわけではありませんが、床に付くくらいの出血がなかなか止まりませんのでいろんなところが血で汚れて困ります。

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